腰部ヘルニアとは?解剖学から読み解く痛みの原因と治療法

1. はじめに
腰部ヘルニアで「腰が痛い」「足がしびれる」そして「整形外科でレントゲンを撮ったけど異常なしと言われた」
こうした声は、福岡市博多区千代の患者さんからも多く聞かれます。
腰痛に合わせてのしびれの原因は、腰部ヘルニア(腰椎椎間板ヘルニア)による神経圧迫、そして構造異常の可能性があります。
本記事では「なぜ痛むのか?」を解剖学、そして病理学の視点から徹底解説します。
構造を理解することで、整形外科、または整骨院での治療方針も明確になり、再発防止にもつながります。
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2. 腰部ヘルニアとは?
🔍 医学的定義
腰部ヘルニア(正式には「腰椎椎間板ヘルニア」)とは、椎間板の一部が飛び出し、近くの神経を圧迫する病態を指します。

🧠 解剖学的構造
腰椎(L1~L5)と仙骨の間には、椎間板(軟骨組織)が挟まり、衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。
椎間板は以下の2層構造です:
- 髄核:ゼリー状で衝撃吸収機能を持つ
- 線維輪:コラーゲン繊維で髄核を取り囲む
ヘルニアでは、この線維輪が断裂して髄核が外に飛び出すことで神経根を圧迫します。

📌 なぜ腰椎で起きやすい?
- 上半身の重みが集中する
- 腰は可動性が高く、負担が大きい
- 椎間板が加齢、そして負荷で変性しやすい
3. 腰部ヘルニアに関連する疾患と発症メカニズム
💡 関連疾患
- 腰部脊柱管狭窄症:加齢により神経の通り道が狭くなる
- 変性椎間板症:椎間板が潰れて高さが減少
- 筋筋膜性腰痛症:筋肉、そして筋膜が過緊張し痛みを引き起こす
- 坐骨神経痛:腰部ヘルニアに伴って生じる神経症状の総称
🧬 発症メカニズム
- 長時間座る、または重い物を持つなどの反復動作
- 椎間板に圧力がかかり、線維輪に亀裂
- 髄核が外に突出 → 神経を圧迫
- 炎症・しびれ、そして筋力低下などの症状が出現
4. 症状の詳細と身体構造との関連性
🔎 主な症状とその原因構造
症状 | 関連構造 | 原因 |
---|---|---|
腰の中央〜片側の痛み | 椎間板、椎体 | 髄核の突出による神経根圧迫 |
足先までのしびれ | 坐骨神経 | 腰椎4~仙椎1レベルの神経圧迫 |
咳・くしゃみで悪化 | 髄核の圧力増大 | 一時的に神経への圧迫が強くなる |
下肢の筋力低下 | 運動神経 | 長期圧迫による神経障害 |
📌 MRI所見との相関
MRI画像では椎間板の突出方向、そして神経の接触状況が確認でき、診断精度が高いです。
レントゲンでは軟部組織が映らないため「異常なし」と判断されやすい傾向があります。
5. 整形外科・整骨院での治療法
🏥 整形外科での治療
- 画像診断:レントゲン、MRI
- 薬物療法:NSAIDs(非ステロイド性消炎薬)、神経痛緩和薬(プレガバリンなど)
- 神経ブロック注射:強い痛みへの一時的対処
- 手術療法:ヘルニアが大きく、麻痺、そして排尿障害がある場合に限る
👐 整骨院での構造的アプローチ
- 筋膜リリース:硬くなった筋膜を緩め、椎間板への圧迫を軽減
- 骨盤矯正・関節モビリゼーション:骨盤、そして椎間関節の動きを整え、圧力分散を図る
- 運動療法:腸腰筋、そして脊柱起立筋の強化による支持力向上
- EMS・超音波などの物理療法:深層筋へのアプローチ
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6. あなたが取るべきステップ
以下のような場合は、専門的な対応が必要です。
🧾 受診や施術の判断基準
- 痛み、そしてしびれが2週間以上続く
- 下肢の力が入りにくくなる
- 咳・くしゃみで痛みが強まる
- 足の感覚が鈍くなる
- 病院で異常なしと言われたが症状が残る
まずは整形外科でMRI検査を受け構造の確認を。
その後、必要に応じて整骨院でのアプローチを検討すると効果的です。
7. まとめ
腰部ヘルニアは単なる「腰痛」ではありません。
椎間板と神経の構造的な関係を理解することで、
「なぜ痛むのか」そして「どうすれば改善できるのか」が見えてきます。
納得できる治療を受けるには、自分の身体の構造を知ることが第一歩です。
我慢せず、早期に専門機関へ相談することで予後も良くなります。
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8. よくある質問
Q1. ヘルニアかどうか見てもらうには何科に行けばいい?
A. 整形外科が第一選択です。MRIで診断されることが多いです。
Q2. レントゲンとMRI、どちらが必要?
A. ヘルニアの確定診断にはMRIが不可欠です。レントゲンでは骨しか映らないため、ヘルニアは確認できません。
Q3. 痛みが取れても整骨院で施術を続けるべき?
A. はい、再発防止のための姿勢、そして筋力改善が重要です。セルフケア指導も受けましょう。
9. 参考文献・引用
- 日本整形外科学会「腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン(改訂第2版)」
- Bogduk, N. (2005). Clinical Anatomy of the Lumbar Spine and Sacrum. Elsevier.
- DePalma MJ, Ketchum JM. Diagnosis and treatment of lumbar disc herniation. Spine J. 2011.
- 厚生労働省 e-ヘルスネット
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