片側の腰が痛い原因とは?柔道整復師が解説

1.はじめに

「朝起きたら右腰だけが痛む…」または「育児でずっと片方に子どもを抱えていたら、腰がズキズキ…」。そんな経験はありませんか?特にデスクワークや育児が中心のライフスタイルを送っていると、片側の腰が痛いとなるケースが少なくありません。

この記事では、柔道整復師として15年以上の臨床経験をもつ筆者が、片側の腰痛の原因からセルフケア法、そして病院や整骨院に行くべきかどうかの判断基準までを、医学的・科学的根拠をもとにわかりやすく解説します。

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2.片側の腰が痛いとは?

片側の腰痛とは、身体の左右どちらか一方に集中して現れる腰の痛みのことを指します。医学的には「一側性腰痛」と呼ばれ、筋肉、関節、神経、そして内臓に起因するものなど、多岐にわたります。

解剖学的に関係する主な筋肉:

  • 腰方形筋(ようほうけいきん):片側の姿勢保持に関与
  • 中殿筋:骨盤の左右バランスを支える
  • 腸腰筋(ちょうようきん):股関節と腰椎をつなぐインナーマッスル

これらが過剰に緊張、短縮、そして炎症を起こすことで、片側の腰に痛みが発生するのです。

3. 片側の腰が痛い原因

日常生活における主な原因:

  • デスクワークでの姿勢不良(片肘つき、または身体を捻った姿勢)
  • 育児中の左右非対称な抱っこ
  • 片足重心での立ち姿勢
  • 通勤でいつも同じ側にカバンを持つ

医学的な要因:

  • 仙腸関節障害:骨盤にある関節のズレ、または可動域低下により片側の痛みが出現。
  • 筋膜性腰痛:筋膜の滑走不全、またはトリガーポイントによる痛み。
  • 椎間関節症:腰椎後方の関節に炎症が起きることで、片側の鋭い痛みが出る。
  • 腎臓疾患などの内臓由来の痛み:背部から腰にかけて違和感が広がる。

4. 症状とセルフチェック方法

よくある症状:

  • 朝起きたときだけ片側が痛む
  • 前かがみ、または体をひねると痛む
  • 片足で立つとバランスが悪く感じる

簡単セルフチェック

仙腸関節チェック

  1. 仰向けに寝て膝を立てる
  2. 両膝を左右に倒してみる →どちらかに倒すと痛む、または左右で違和感がある場合は仙腸関節由来の可能性

腰方形筋チェック

  1. 壁に背中をつけて立つ
  2. 腰を片方に倒す(側屈動作) →片側だけつっぱる、または痛むなら腰方形筋が原因かも

5.治療法(病院・整骨院)

病院での治療:

  • 診断:レントゲン、MRI、血液検査
  • 治療:消炎鎮痛剤、理学療法(リハビリ)、ブロック注射

整骨院・整体での施術:

  • 筋膜リリース:癒着した筋膜を剥がして可動域を改善
  • トリガーポイント療法:原因筋へのアプローチで痛みを緩和
  • 骨盤調整:仙腸関節のズレを調整

6.自宅でできるセルフケア

腰方形筋ストレッチ

  1. まず立ったまま両手を頭の後ろで組む
  2. 次に体を痛くない方向へゆっくり側屈
  3. さらに20秒キープ×3セット

中殿筋ほぐし

  1. まずテニスボールを壁とお尻の間に挟む
  2. 次に円を描くようにゆっくり動かして刺激
  3. さらに片側1分ずつ行う

骨盤リセット運動(ドローイン)

  1. まず仰向けに寝て膝を立てる
  2. 次に鼻から息を吸い、お腹をへこませながら口で吐く
  3. さらに10秒キープ×5セット

7.予防法

姿勢改善

  • 椅子の高さとデスクの位置を調整
  • モニターは目の高さ、足裏は床にしっかり接地

エルゴノミクスグッズの活用

  • 骨盤クッション
  • フットレスト
  • スタンディングデスク

8. 受診すべき?

片側の腰痛がある
  ↓


3日以上続く or 夜間痛がある?


  ↓ YES → 医療機関を受診
  ↓ NO

セルフケアで軽減する?

  ↓ YES → 自宅ケア継続
  ↓ NO → 整骨院や病院に相談

9. まとめ・行動のすすめ

片側の腰の痛みは、姿勢、そして生活習慣の積み重ねによって生じるケースが多く、適切なセルフケアと予防で改善可能です。しかし、痛みが長引く場合や生活に支障が出る場合は、我慢せず専門家に相談しましょう。

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10. よくある質問

Q. 左右で腰の痛みが交互に出ますが問題ありますか?
A. 骨盤、そして筋膜のバランス不良が疑われます。一度、整骨院での評価をおすすめします。

Q. 湿布を貼っても治らないのですが?
A. 湿布は一時的な炎症には有効ですが、筋、または骨格由来の痛みには根本治療が必要です。

Q. ストレッチは毎日やっても大丈夫ですか?
A. 基本的には毎日行って問題ありませんが、痛みが強い場合は中止し専門家に相談してください。

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