骨盤の歪みの正体は○○だった|痛みの原因と治療法

骨盤ゆがみ

骨盤の歪み・・・「骨盤が歪んでいる」と言われたことはありませんか?腰痛、そして股関節の違和感、脚の長さの左右差……こうした症状の原因が、骨盤の構造にあることは少なくありません。

本記事では、「骨盤の歪み」とされる現象が実際にはどのような構造変化なのか、そしてそれがなぜ不調につながるのかを、解剖学と運動学の観点から詳しく解説します。構造を理解すれば、正しい治療選択が可能になります。

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骨盤は、左右の寛骨、仙骨、そして尾骨からなる骨の集合体です。上半身と下半身をつなぐ土台として、次のような役割を持ちます。

骨盤構成
  • 上半身の重さを下肢に伝える
  • 内臓(特に泌尿、そして生殖器)を支える
  • 股関節、そして脊柱と連動して動く
  • 姿勢、または歩行の安定を支える

骨盤は、仙腸関節や恥骨結合といった関節によって構造的に結ばれており、わずかですが動き(可動性)があります。この可動性が、日常動作に大きな影響を及ぼします。

「骨盤が歪む」とは、実際には骨盤の構成要素である寛骨が前後、左右、そして上下で微細に回転している状態を指します。

主な回転方向は3つ

回転の種類説明よく見られる状況
前傾(アンテバージョン)骨盤が前方に倒れる。腰椎の前弯が強くなる。反り腰、立ち仕事の多い人、ヒールをよく履く人
後傾(レトロバージョン)骨盤が後方に倒れる。腰椎の弯曲が減少。猫背、座りっぱなしの人、高齢者
左右回旋(ローテーション)右または左方向に回る。左右の寛骨の高さがズレる。カバンを片方にかける、脚を組む、片足重心

回転がもたらす構造的な影響

  • 筋肉のアンバランス:一方の筋が短縮・緊張し、もう一方は伸張・抑制される
  • 関節アライメントの不良:股関節、膝、そして脊柱に波及し、軟骨の摩耗リスク増
  • 神経系への負担:仙腸関節周囲の神経根が刺激され、痛み、そしてしびれが生じやすい

回転の評価方法

  • 上前腸骨棘(ASIS)の高さ
  • 骨盤傾斜角の測定
  • 歩行観察時の骨盤リズム
  • 仰臥位、そして立位での仙腸関節の可動性検査

骨盤の回転が関係する代表的な疾患には以下があります:

  • 仙腸関節障害:関節が不安定になることで痛みが生じる
  • 筋膜性疼痛症候群:片側の筋肉が過緊張し、トリガーポイントが形成される
  • 股関節インピンジメント(FAI):骨盤の回転により大腿骨との衝突が起きやすくなる
  • 変形性股関節症:長期間の不均衡な荷重で軟骨がすり減る

構造的な視点で見ると、以下のように不調のメカニズムが理解できます:

  • 腰の片側だけが痛い:仙腸関節の微小なズレによる
  • 脚長差があるように感じる:骨盤の左右回旋により見かけ上の長さが変わる
  • 股関節の詰まり感:寛骨の前傾+股関節の内旋によってインピンジメントを起こす
  • 足の外側や太もも裏のしびれ:坐骨神経が梨状筋などの圧迫を受けている可能性

整形外科での治療法

  • 画像検査(レントゲン、MRIなど)
  • 神経ブロック注射
  • リハビリ指導(理学療法)
  • 消炎鎮痛薬、そして湿布の処方

整骨院・整体での対応

  • 手技療法(筋膜リリース、関節モビリゼーション)
  • 骨盤周囲の筋バランス調整
  • 仙腸関節・腰椎・股関節の動作評価と調整
  • セルフエクササイズや姿勢改善の指導
  • 痛みが2週間以上続く場合は整形外科で画像診断を受ける
  • 明らかな異常がなく構造的な歪みが疑われるなら整骨院での評価も有効
  • 自分で判断せず、専門家によるチェックを受ける
  • 日常生活で以下を見直す:
    • 片足重心、そして脚組みの習慣
    • 長時間の同一姿勢
    • 筋力低下、または柔軟性の偏り

骨盤の歪みの本質は「変形」ではなく、「回転」にあります。構造的な理解があれば痛みの原因に納得し、適切な治療、そして予防につなげることができます。

体の声を構造から読み取り、必要であれば医療機関、または整骨院に相談すること。それが再発を防ぎ、長く健康を維持する第一歩です。

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Q. 骨盤の回転は自分でも直せますか?
A. 軽度であればストレッチ、または体幹トレーニングで改善しますが、専門的な評価が先決です。

Q. 整骨院と整体、どちらがいいの?
A. 構造的な評価、そして保険適用を重視するなら整骨院。リラクゼーション目的なら整体。

Q. レントゲンで歪みはわかる?
A. 靭帯、または筋肉の影響による微細な回転はレントゲンでは映らないため、触診や動作分析が重要です。

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  • 牧田善二:『運動器の構造と機能』医歯薬出版
  • 三木貴弘:『仙腸関節障害の診断と治療』南山堂
  • 日本整形外科学会診療ガイドライン
  • 厚生労働省e-ヘルスネット

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