O脚とは?骨格構造から見る原因などを解説

O脚

O脚とは・・・「脚の形が気になる」「膝がくっつかない」そして「整形外科では異常なしと言われたのに、股関節や膝が痛い」——こうした悩みを抱える方の中には、「O脚」という言葉に行き着くケースが少なくありません。

O脚は単なる見た目の問題ではなく、骨格構造や筋肉のバランス異常によって、将来的に関節の痛みや姿勢不良、そして運動機能の低下を引き起こす可能性があります。にもかかわらず、表面的な矯正、またはマッサージだけで対応しようとすると、再発や悪化のリスクすらあります。

本記事では、解剖学・運動学・病理学の視点から、O脚の本質を明らかにし、医療機関、そして整骨院での正しい治療法まで徹底的に解説します。

目次

  1. はじめに
  2. O脚とは?
     2-1. O脚の定義
     2-2. 構造的O脚と機能的O脚の違い
  3. O脚に関連する主な疾患
     3-1. 変形性膝関節症(OA)
     3-2. 筋膜性疼痛症候群(MPS)
     3-3. 関節唇損傷(股関節)
  4. 症状と身体構造の関係性
  5. 医療機関・整骨院での治療法
     5-1. 医療機関での治療(画像診断・手術)
     5-2. 整骨院でのアプローチ(機能改善)
  6. あなたが取るべきステップ
  7. まとめ
  8. よくある質問
  9. 引用・参考文献

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2-1.O脚の定義

まず、O脚(内反膝)とは、両足をそろえて立ったときに両膝の内側に隙間ができる状態を指します。膝が外側に開くような形で、下肢全体がアルファベットの「O」のように見えることからその名がついています。

2-2.O脚は2種類ある:構造的O脚と機能的O脚

区分構造的O脚(真性O脚)機能的O脚(偽性O脚)
原因骨格の変形・捻じれ(大腿骨・脛骨)筋バランス・姿勢・日常の癖
特徴寝た状態でも膝がくっつかない仰向けで膝が近づく場合あり
対象先天性、成長障害、変形性関節症骨盤の前傾、股関節の内旋、姿勢不良など
治療医療的介入(手術・装具)も必要な場合筋膜調整や動作指導で改善可能

構造的O脚は骨の配列そのものが原因で、成長期、または病的変化によって起こることが多く、手術適応となるケースもあります。
一方で、機能的O脚は筋肉や関節のアンバランスによって見た目がO脚になっている状態で、多くの成人女性、そしてデスクワーク中心の方に見られます。

O脚が長期間にわたって放置されたり、負荷がかかる環境が続いたりすると、以下のような疾患につながるリスクがあります。

3-1.変形性膝関節症(OA)

内側の関節軟骨がすり減ることで、膝の内反(O脚)が進行。関節裂隙が狭くなり、歩行時の痛み・可動域制限・そして炎症が起きる。

3-2.筋膜性疼痛症候群(MPS)

筋肉や筋膜の過緊張により、トリガーポイントが形成され、膝周囲、そして股関節に放散痛を引き起こす。

3-3.関節唇損傷(股関節)

股関節の内旋・外転バランスが崩れることで、股関節内のクッションである関節唇が損傷し、鋭い痛み、またはクリック音を伴う。

O脚によって骨・筋・靭帯・そして関節包のバランスが崩れると、負荷が特定部位に集中します。具体的な構造的関係性は以下の通りです。

  • 膝内側の痛み:大腿骨と脛骨の接触面積が偏ることで、内側半月板、そして靭帯が過剰負荷を受ける
  • 股関節前面の痛み:股関節が常に内旋・屈曲気味になることで、大腿直筋、そして腸腰筋に張力がかかる
  • 腰痛や仙腸関節痛:骨盤の前傾が増すことで、腰椎の伸展が強くなり、さらに起立筋に過負荷がかかる

また、O脚のまま運動を継続すると、脚長差・体幹バランスの崩れ・そして神経伝達の不均等など、全身に影響が波及することもあります。

5-1.医療機関での治療

  • 画像診断(レントゲン・MRI):骨構造の明確な変形、または半月板損傷の確認
  • 薬物療法・注射:関節内の炎症に対する鎮痛剤・そしてヒアルロン酸注入
  • 手術療法:高位脛骨骨切り術(HTO)など、骨の配列を整える介入が行われることも

5-2.整骨院での治療

整骨院では機能的O脚へのアプローチが中心となります。

  • 筋膜リリース・ストレッチ:内転筋・ハムストリングス・そして腸脛靭帯など過緊張部位を緩める
  • 骨盤・股関節の調整:モビリゼーション、または関節包へのアプローチで可動性の回復
  • 運動療法:中臀筋、そして内側広筋など、姿勢保持に必要な筋群の再教育
  • 歩行・座位指導:外反母趾・内股歩行・骨盤前傾など、日常姿勢の癖を改善

O脚は見た目だけでは判断できず、「骨格の変形」か「筋肉の使い方」かで対応が大きく変わります。以下のステップを参考に行動を検討してください。

✅ 判断の目安

  • 仰向けで寝たときにも膝がつかない → 構造的O脚の可能性
  • 立ち方、そして歩き方で脚の形が変わる → 機能的O脚の可能性
  • 痛み、そして可動域制限がある → 医療機関の受診が推奨

まずは整形外科でレントゲンを撮り、構造的異常がないかを確認。そのうえで整骨院での評価、そしてアプローチを検討すると、より安全かつ効果的です。

O脚は単なる「脚のかたち」ではなく、身体の構造、そして痛みの発生に直結する重要なサインです。構造的なのか、そして機能的なのかを正確に見極めることで、不要な施術や間違ったセルフケアを避け、根本からの改善が可能になります。

「なぜ痛むのか」そして「どうすれば再発しないのか」を理解し、自分の身体と対話する第一歩として、専門的評価を受けることをおすすめします

Q1. O脚を見てもらうには何科に行けばいい?
→ 整形外科が第一選択です。画像診断で構造的異常の有無を確認した後、整骨院での機能的分析が有効です。

Q2. レントゲンとMRIはどちらがいい?
→ 骨構造の評価はレントゲン、靭帯・半月板・そして筋の評価にはMRIが適しています。主治医に相談しましょう。

Q3. O脚は放っておいてもいい?
→ 症状が軽度でも、将来的に関節障害、または姿勢不良につながる可能性があるため、専門家に相談を。

Q4. 一度改善してもまたO脚になる?
→ 姿勢、そして歩行動作のクセが改善されていなければ再発します。維持のためのセルフケア、そして運動療法が大切です。

  • 「整形外科学 第3版」南江堂
  • 「筋骨格系のキネシオロジー」医学書院
  • 日本整形外科学会 公式ガイドライン
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット
  • PubMed:Clinical assessment and treatment of genu varum (O-shaped legs)

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