膝の痛みは筋膜の癒着かも?専門家が徹底解説

はじめに
「膝が痛くて歩くのがつらい」そして「病院で異常なしと言われたけど、まだ痛い」──そんな膝の悩み、筋膜の癒着が関係しているかもしれません。
筋膜は筋肉を包む膜状の組織で、身体の動きをスムーズに保つ重要な役割を果たしています。この筋膜が癒着すると、膝関節にストレスがかかり、原因不明の痛みとして現れることがあるのです。
この記事では、柔道整復師としての経験を活かし、筋膜の癒着による膝の痛みについて医学的根拠をもとに詳しく解説。自宅でできるセルフケア、そして受診の判断基準まで、わかりやすくお伝えします。
1. 筋膜の癒着とは?
● 筋膜の役割
筋膜(fascia)は、筋肉、骨、そして内臓などを包み支える薄い結合組織。全身に張り巡らされており、滑走性を持って動きをサポートしています。
● 筋膜癒着とは?
炎症・運動不足・そして同じ姿勢の継続などにより、筋膜同士が滑走できず、「くっつく」=癒着が起こります。これにより痛み、そして可動域の制限、神経の圧迫が生じることがあります。
✅ 参考文献:Schleip R. et al. (2012) "Fascial Plasticity: A New Neurobiological Explanation"
2. 膝の痛みと筋膜癒着の関係
膝の痛みの原因が関節ではなく、筋膜の癒着にあることは意外に多くあります。以下の筋膜が癒着することで膝の動きに影響を及ぼします:
- 大腿筋膜張筋(太ももの外側)
- 腸脛靭帯(太もも〜膝の外側)
- 大腿四頭筋(太もも前面)
- ハムストリングス(太もも裏)



これらが癒着すると、膝周囲の筋バランスが崩れ、膝蓋骨の動きが悪くなり痛みを引き起こします。
3. 症状とセルフチェック方法
● 主な症状
- 階段の昇降時に膝が痛い
- 歩行中に膝が引っかかる
- 膝の内側・外側・そして裏側に原因不明の違和感
- 朝の動き出しにズキッと痛む
● セルフチェック
✅ 皮膚つまみテスト
- 膝の周囲(前面・側面・そして裏)で皮膚をつまんで持ち上げる
- 痛みや動かしにくさがある部位は、筋膜の癒着が疑われる
✅ しゃがみテスト
- ゆっくりとしゃがんでいく
- 特定の角度で痛みが出る場合、筋膜の滑走障害による関節可動域制限の可能性あり
4. 病院・整骨院での治療法
● 整形外科での治療
- レントゲン、MRIで骨・そして関節の異常を確認
- 炎症に対する投薬、そしてリハビリ
※画像上異常がない場合、「異常なし」とされがち
● 整骨院・整体での治療
- 筋膜リリース手技
- トリガーポイント療法
- 姿勢改善、そして運動療法
※筋膜癒着に対しては、徒手的なアプローチが非常に効果的です。
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5. セルフケア
大腿筋膜張筋ストレッチ
- 立った状態で右足を左足の後ろにクロス
- 左に体を傾けて右側の太もも外側を伸ばす
- 20秒キープ × 3セット(左右)
太もも前面ストレッチ(四頭筋)
- 立って壁に片手をつけ、片膝を曲げて足首をつかむ
- 踵をお尻に引き寄せ、前ももを伸ばす
- 20秒キープ × 3セット(左右)
膝裏ほぐし(手技)
- 椅子に座り、膝裏を両手で軽くもむ
- 親指で中央部を押さえるように30秒
→ リンパ・血流促進により癒着部の回復を促進
6. 筋膜癒着を防ぐ予防法
- 長時間同じ姿勢を避ける(1時間に1回は立ち上がる)
- 足を組む癖を見直す
- 定期的なストレッチ、そして歩行習慣を取り入れる
✅ おすすめグッズ(器具を使わず予防)
- バランスディスクでの軽い体幹運動
- タオルストレッチで柔軟性維持
- 睡眠時の体位改善(横向き時は膝の間に枕)
7. 受診の判断基準
膝が痛い
↓
▶ 動くと強く痛む?(歩行・階段など)
├─ はい → 3日以上続いている?
│ ├─ はい → 腫れ・熱・引っかかり感がある?
│ │ ├─ はい → ▶ 整形外科へ
│ │ └─ いいえ → ▶ 整骨院でチェック
│ └─ いいえ → ▶ 1週間様子見(ストレッチ・安静)
└─ いいえ → 違和感や軽い痛みだけ?
├─ はい → ▶ 自宅ケア(ストレッチ・負荷を減らす)
└─ いいえ → ▶ 様子を見つつ記録を取る
8. まとめ
膝の痛みの原因は、必ずしも関節や骨にあるとは限りません。
筋膜の癒着が原因であれば、整形外科では「異常なし」とされることもあり、その場合は整骨院での筋膜アプローチが有効です。
本記事で紹介したセルフチェック、そしてストレッチを試してみて、改善しない場合はぜひ専門家にご相談ください。
9. よくある質問
Q. 病院で「異常なし」と言われましたが痛みが消えません。
A. 筋膜の癒着や滑走障害は画像では映りません。整骨院での評価をおすすめします。
Q. ストレッチで痛みが悪化する場合は?
A. 無理なストレッチは逆効果になる場合があります。痛みが強い場合は一度施術を受けてから始めましょう。
Q. 筋膜リリースはセルフでも可能ですか?
A. 専門的なリリースは施術者の技術が必要ですが、簡単なストレッチ、そしてマッサージは自宅でも行えます。
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