カイホロードシスとは?姿勢評価|構造と筋バランス評価

カイホロードシス評価

姿勢の乱れは、肩こり・腰痛・背中のハリ・そして膝の違和感など多くの身体的トラブルの原因となります。その中でも、現代人の座り姿勢や運動不足に起因して増えている「カイホロードシス(kypholordosis)」は、胸椎の後弯、そして腰椎の前弯が共存する特徴的な姿勢です。

カイホロードシスは単なる「猫背」、そして「反り腰」以上に複雑な構造的変化を伴い、放置すると慢性的な痛みや運動機能の低下につながるため、正確な姿勢評価と構造的なアプローチが不可欠です。

この記事では、カイホロードシス姿勢の解剖学的構造変化・筋肉のアンバランス・そして正しい姿勢評価法とともに、整骨院でのアプローチと再発予防まで網羅的に解説します。姿勢に悩む方にも、根本から改善するヒントをお届けします。

カイホロードシス(kypholordosis)は、胸椎の過後弯(過剰な丸まり)と、腰椎の過前弯(反り腰)**が同時に存在する複合的な不良姿勢です。
頭が前に突き出し、背中は丸く、腰は反り、そして骨盤は前傾しているという特徴的なシルエットになります。

背景と発生要因

  • 長時間のデスクワークによる同一姿勢の継続
  • スマホ、そしてPC操作での頭部前方位(ヘッドフォワードポジション)
  • 運動不足による体幹筋力の低下
  • 出産後の骨盤アライメント変化

これらの要因により、胸椎の丸まりと腰椎の反りが強調され、カイホロードシス姿勢が形成されやすくなります。
放置すると、肩こり・腰痛・背部痛・膝関節への負担など、全身に影響を及ぼします。

部位アライメント変化
頭部前方偏位(ヘッドフォワード)
頸部過伸展傾向(後頭部の緊張増加)
胸椎過後弯(いわゆる猫背)
腰椎過前弯(反り腰)
骨盤前傾(ASISがPSISより低くなる)
股関節屈曲位(大腰筋の過緊張)
膝関節過伸展(反張膝)

この複合的な前後の歪みにより、重心が乱れ代償的に筋肉、そして靭帯へのストレスが増大。
特に腰椎と骨盤の過度な前傾は、腰部椎間板への負担増大と関連し、慢性腰痛の大きな原因となります。

カイホロードシスでは、「アッパークロスシンドローム」と「ローワークロスシンドローム」が同時に現れることが多く、筋肉の一部は過緊張、一部は弱化している状態です。

領域弱化しやすい筋肉過緊張しやすい筋肉
頭頸部頸部深層屈筋群(長頭筋、長頸筋)後頭下筋群、胸鎖乳突筋
胸郭・肩甲帯菱形筋、僧帽筋中部・下部小胸筋、肩甲挙筋、上部僧帽筋
背部・体幹腹直筋、腹横筋、内腹斜筋多裂筋、脊柱起立筋、大腰筋
骨盤・股関節大殿筋、ハムストリングス腸腰筋、大腿直筋、腰方形筋
下肢前脛骨筋、足底筋群大腿四頭筋(特に大腿直筋)

この筋バランスの乱れは、姿勢の乱れを悪化させるだけでなく、血行不良、そして神経圧迫も引き起こし、慢性的な疼痛や疲労の原因となります。

静的評価(立位観察)

姿勢評価
  • 矢状面ラインの確認
    耳垂→肩峰→大転子→膝→外果を結ぶラインが前後にずれていないかを観察。カイホロードシスでは頭部や骨盤が前方に偏位しやすい。
  • 骨盤前傾角の測定
    ASISとPSISの高低差を計測し、正常な10〜15°より前傾が強いかを評価。
  • 胸椎・腰椎の弯曲角度
    視診と触診(パルペーション)で過後弯や過前弯を確認。

動的評価

  • スクワットテスト
    股関節、そして体幹の連動性を評価。カイホロードシスの人は骨盤の動きが制限されやすい。
  • 歩行分析
    骨盤の過前傾、そして腰椎伸展の有無をチェック。歩行時の体幹の安定性も重要。
  • 片脚立位テスト
    殿筋、そして体幹筋の安定性を評価し、バランス能力を検査。

筋力評価

腹横筋、大殿筋、ハムストリングスの収縮力を確認し、腸腰筋や脊柱起立筋の過活動の有無もチェック。

カイホロードシス改善には、ストレッチだけでなく、弱化筋の強化と姿勢保持の習慣化が重要です。

ストレッチすべき筋肉

  • 小胸筋(巻き肩・胸郭の過緊張対策)
  • 脊柱起立筋・大腰筋(反り腰対策)
  • 後頭下筋群(頭部前方位の改善)

強化すべき筋肉

  • 腹横筋・内腹斜筋(体幹の安定)
  • 大殿筋・ハムストリングス(骨盤制御)
  • 菱形筋・僧帽筋下部(胸郭安定)

姿勢保持トレーニング例

  • ドローイン:腹圧を高めて体幹の支持力向上
  • ヒップリフト:骨盤を後傾させ、殿筋を活性化
  • クラムシェル:股関節外旋筋の強化に効果的
  • 肩甲骨スクイーズ:菱形筋を意識的に収縮させ巻き肩改善

令和整骨院では、カイホロードシスに対して以下の施術・指導を行っています。

  • 姿勢写真やアライメント評価による詳細な姿勢診断
  • 骨盤・脊柱の構造的調整(モビリゼーション含む)
  • 過緊張筋の緩和と弱化筋の再教育
  • 日常生活に取り入れやすいセルフケア運動の指導
  • 長時間座り仕事の姿勢指導やモニターの位置調整など生活指導

これらを組み合わせて、根本的に姿勢の乱れを改善し、再発予防を徹底します。

カイホロードシス姿勢は、胸椎の過後弯と腰椎の過前弯が複合し、筋バランスや骨格構造に深く関与する不良姿勢です。
正確な姿勢評価と構造的アプローチを行うことで、慢性的な痛みや不調は改善が可能です。
日常生活の癖や筋肉のアンバランスを理解し、適切なケアを行うことが再発予防への第一歩となります。

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