左側の背中が痛いのはなぜ?専門家が解説

はじめに
左側の背中が痛い・・・「最近、左側の背中が痛くて仕事や育児に集中できない」そして「病院に行くほどではないけれど、不安…」という声をよく耳にします。特にデスクワーク、そして家事・育児をする人にとって、体の片側の痛みは思った以上にストレスになりますよね。
左側の背中の痛みは単なる筋疲労だけでなく、神経の圧迫、または内臓の不調が関与している可能性もあります。この記事では、柔道整復師の視点から医学的、そして解剖学的な根拠をもとに痛みの原因や解消法をわかりやすく解説。自宅でできるケア、そして病院へ行く判断基準まで、具体的にお伝えします。
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1. 左側の背中が痛いとは?
背中の痛み(背部痛)は、その位置や広がりによって原因が異なります。左側に限定される場合は、筋肉、そして関節の使いすぎによる筋筋膜性疼痛が多い一方で、内臓からくる関連痛の可能性もあるため注意が必要です。
特にデスクワーク、または育児などで体を捻る・片側だけ使う姿勢が多い人は、左側の広背筋・肩甲挙筋・僧帽筋の過緊張が起こりやすくなります。
2. 左背部の痛みの原因とは?
【生活習慣による要因】
- 長時間のデスクワーク:猫背、そして巻き肩により左肩甲帯が緊張
- 片側の動作のクセ:赤ちゃんを左側で抱っこ、掃除、または洗い物時の姿勢の偏り
- 睡眠姿勢:左側を下にして寝ると圧迫、そして筋緊張が起きやすい
【医学的・解剖学的要因】
- 僧帽筋や肩甲挙筋の過緊張:デスクワーク姿勢で硬くなりやすい
- 広背筋の短縮:育児、そして荷物の持ち運びで過剰に使われる
- 胸椎や肋椎関節の可動性低下
- 神経根の圧迫(胸椎椎間板ヘルニアなど)
- 内臓関連痛:左側の腎臓、膵臓、または心臓からの関連痛に注意
※急性の痛み、そして発熱・吐き気などを伴う場合、心筋梗塞・腎盂腎炎・膵炎などの疾患が隠れていることもあります。
3. 症状とセルフチェック方法
【セルフチェック4項目】
- 押すと痛いか? → 表層の筋肉が痛むなら筋緊張、または筋膜炎の可能性
- 動作や深呼吸で痛みが強まる? → 肋間筋、そして胸郭の硬さが原因
- 肩や腕までしびれる? → 神経の圧迫の可能性あり
- 発熱・吐き気・冷や汗がある? → 内臓疾患を疑い、早急に医療機関へ
4. 治療法
【病院での対応】
- レントゲン・MRI検査
- 内臓疾患の精査(血液検査・心電図)
- 消炎鎮痛薬やブロック注射
特に症状が長引く・悪化している場合は、まず整形外科、または内科を受診しましょう。
【整骨院・整体での施術】
- 筋膜リリース:癒着した筋膜を剥がして可動域を改善
- トリガーポイント療法:硬結部位にアプローチして痛みの根を解消
- ハイボルト療法:炎症の抑制と神経の興奮を鎮静
- 肩甲骨・胸郭の可動性改善施術
5. 自宅でできるセルフケア
① キャット&カウ
【やり方】

- 四つん這いの姿勢をとり、手は肩の真下、膝は股関節の真下にセットします。
- 息を吐きながら背中を丸めて、おへそを覗き込むようにします(キャット)。
- 息を吸いながら背中を反らせて、胸を前に突き出します(カウ)。
- この動きをゆっくり10回繰り返しましょう。
【ポイント】
- 呼吸と動きを合わせるのがコツです。
- 背骨1つ1つを動かすイメージで、無理のない範囲で行ってください。
② 四つん這い胸椎回旋ストレッチ
【やり方】

- 四つん這いの姿勢をとります(両手は肩の下、膝は腰の下)。
- 右手を頭の後ろに添え、肘を横に張ります。
- 息を吐きながら、右肘を体の下にくぐらせるように左方向へ回旋。
- 息を吸いながら、右肘を天井に向けて開くように胸を回旋します。
- 胸が気持ちよく開くところまで動かし、ゆっくり10回繰り返します。反対側も同様に。
【ポイント】
- 動きは呼吸と合わせてゆっくり行いましょう。
- 腰ではなく胸のあたり(胸椎)から動かす意識を持つと効果的です。
- 手の位置は変えず、視線は肘に合わせると自然な回旋ができます。
③ チャイルドポーズ
【やり方】

- 四つん這いから、お尻をかかとに下ろします。
- 両手を前に伸ばし、胸とおでこを床に近づけます。
- このまま深呼吸をしながら、30秒〜1分キープします。
【ポイント】
- 呼吸に合わせて背中〜腰がふわっと緩むのを感じましょう。
- 肩に力が入らないよう、首や肩はリラックス。
この3つを朝起きたときや寝る前に行うだけでも、背骨の動きがよくなり、肩こりや腰の重だるさがラクになりますよ。
6. 予防法とおすすめグッズ
- デスクや椅子の高さを見直す(モニターは目線の高さ)
- 骨盤を立てる座り方+背もたれを有効活用
- 抱っこひも、または荷物は左右交互に使う
- 肩甲骨まわりの血流を促す習慣作り
- 【おすすめグッズ】
- エルゴノミクスチェア
- 背中サポートクッション
- ストレッチポール
7. 痛みの持続日数で判断!受診のフローチャート
→ 痛みが1〜2日で改善する yes→ 自宅ケアで様子を見る
no↓
→ 3日以上痛みが続く or 悪化する yes→ 整形外科または整骨院へ
no↓
→ 吐き気・発熱・冷や汗がある yes→ すぐに内科または救急受診
8. まとめ
左側の背中の痛みは、筋肉の使い方、そして姿勢のクセが大きく関係しています。放置すると慢性化する恐れもあるため、早めのセルフケア、または専門家への相談が大切です。
✅ 気になる症状があるなら、まずは簡単セルフチェック!
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9. よくある質問
Q1. 背中の痛みは姿勢が悪いだけでも起きますか?
A. はい。特に猫背や片側に体重をかける姿勢が続くと、筋緊張が慢性化しやすくなります。
Q2. ストレッチはいつ・どのくらいやればいい?
A. 起床後、または入浴後の筋肉が温まっている時間帯に、1日1〜2回、無理のない範囲で継続するのが理想です。
Q3. 整骨院では保険は使えますか?
A. 外傷性(例:ぎっくり背中)の痛みであれば健康保険が適用される場合があります。事前に確認するのが安心です。
📚【参考文献】
- PubMed: "Thoracic spine pain and posture-related muscle activity"
- 日本整形外科学会:背部痛ガイドライン
- 厚生労働省:筋骨格系疾患の調査報告書(2022)
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