腰の下が痛い。仙腸関節性腰痛かも?改善法解説【画像付き】

はじめに
「腰の下が痛い、ズーンと重い…」そして「朝起きると骨盤のあたりが痛い」もしかすると仙腸関節性腰痛かもしれません。
整形外科、または整骨院の現場でも見逃されやすいこの症状。
この記事では、原因・見分け方・セルフケア・そして病院との付き合い方を解説。
腰の下が痛い正体がわかれば、きっと気持ちも身体もラクになります。
1. 仙腸関節性腰痛とは?
▷ 医学的定義と解剖学的背景
仙腸関節(sacroiliac joint)は、骨盤の仙骨と腸骨のつなぎ目にある小さな関節です。
本来は強固な靭帯で結ばれ、大きくは動きませんが、数ミリ単位のズレ、そして炎症が原因で腰の下が痛いとることがあります。

▷ 特徴的な症状
- 腰の「やや下」お尻の上あたりに痛みが出る
- 椅子に長く座っていると痛みが強くなる
- 朝方のこわばり、または寝返りで目が覚める
- 階段や片足荷重時にズキッと痛む
2. 原因と引き金になる生活習慣
仙腸関節性腰痛(腰の下が痛い)は、次のような習慣がトリガーになります。
- 長時間のデスクワーク(猫背・骨盤後傾)
- 妊娠、そして出産(骨盤が緩む)
- 片足重心、または足を組むクセ
- スポーツなどの繰り返し動作(ランジ、ジャンプ)
- 加齢による関節の摩耗・そして靭帯のゆるみ
3. 主な症状と簡単セルフチェック3選
以下のテストで、仙腸関節性腰痛(腰の下が痛い)の可能性をチェックできます。
✅ ① 片脚立ちテスト(Stork Test)
【方法】
- 片足立ちになり、30秒キープ
- その際、腰の下(仙腸関節)に痛みが出るかを確認
【判定】
患側(痛い側)で立って痛みが出る場合、陽性。
✅ ② FABERテスト(あぐら誘発テスト)
【方法】
- 仰向けで膝を曲げて、片足を反対膝に乗せる(あぐら姿勢)
- 足を押し下げた際に仙骨(お尻の中央)あたりに痛みが出るかを確認
【判定】
仙腸関節に圧迫痛が出るなら陽性。
✅ ③ 圧痛テスト(骨盤後方の押圧)
【方法】
- 骨盤の後ろ側、左右のPSIS(後上腸骨棘)周辺を指で押す
- 片側だけ強い圧痛があれば陽性
【総合判定】
2項目以上に当てはまれば、仙腸関節が痛みの原因である可能性が高くなります。
不安があれば、整骨院・そして整形外科での評価を受けましょう。
4. 仙腸関節性腰痛の治療法
◉ 病院での治療
- レントゲンやMRIでの画像診断(ただし異常が見つかりにくいことも)
- 消炎鎮痛薬の処方(ロキソニンなど)
- リハビリ指導(体幹安定・骨盤調整)
◉ 整骨院でのアプローチ
- 仙腸関節モビリゼーション(関節への軽い動きづけ)
- 筋膜リリース・そしてトリガーポイント療法
- 姿勢指導、そして生活習慣の見直しアドバイス
5. 自宅でできるセルフケア3選
✅ ① 殿筋ストレッチ(梨状筋ターゲット)
目的: 骨盤を支える筋の柔軟性を改善し、関節の動きを正常化
方法:
- まず仰向けになり、片足を反対膝に乗せる(足首が膝にかかる)
- 両手で下側の膝を抱え、胸に引き寄せる
- お尻の奥に伸び感があればOK
- 30秒キープ ×左右2セット

✅ ② 骨盤リセットエクササイズ(ヒップリフト)
目的: 仙腸関節周辺の安定化と骨盤の再調整
方法:
- まず仰向けで膝を立て、足は肩幅
- お尻を締めながらゆっくり腰を持ち上げる
- 肩から膝が一直線になるまで上げ、5秒キープ
- ゆっくり下ろす ×10回×2セット

✅ ③ 体幹連動型ツイストストレッチ(仙腸関節モビリゼーション)
目的: 骨盤・仙腸関節の滑らかな動きを引き出す
方法:
- まず仰向けで膝を立て、揃えて構える
- 両腕をT字に広げる
- 膝を左右交互にゆっくり倒す
- 膝と反対方向に顔を向ける
- 左右10回ずつ実施

6. 再発予防のための生活習慣と姿勢改善
仙腸関節性腰痛を繰り返さないためには、日常生活での「姿勢」そして「動き方」の見直しが不可欠です。とくに、以下のポイントに気をつけてみましょう。
姿勢のチェックポイント
- 椅子に深く腰掛け、そして骨盤を立てた姿勢を意識する(骨盤後傾を防止)
- 長時間の座位では、1時間に1回は立ち上がる
- スマホやPC作業時は、顔を前に突き出さず、首・そして背中を一直線に保つ
体の使い方の工夫
- 重い荷物は片手ではなく、両手で持つ
- 床から物を取るときは「膝を曲げて腰を落とす」フォームを意識
- 中腰での作業は避け、できれば椅子を使用する
おすすめの生活習慣
- お風呂での温熱効果を活用し、筋肉の緊張をほぐす
- 就寝前に軽くストレッチを取り入れる
- 睡眠中の姿勢も重要:できれば横向きで膝を軽く曲げる姿勢が理想的
7. 受診の目安がわかる!セルフ判断チャート
以下のような症状があれば、医療機関への受診をおすすめします:
objectivecコピーする編集する▶ 痛みが3日以上続いている
↓ YES
▶ 歩行や立ち座りがつらい
↓ YES
▶ お尻や太ももにしびれ感がある
↓ YES
▶ 夜間痛(寝ていても痛い)がある
↓ YES
▶ 自宅ケアをしても改善が見られない
↓ YES → 【整形外科または整骨院へ受診を】
※特に、しびれや夜間痛を伴う場合は、坐骨神経痛や他の病変の可能性もあるため、早期診断が重要です。
8. 症例紹介:30代女性・デスクワークによる仙腸関節性腰痛
背景:30代女性・事務職。コロナ禍で在宅勤務が増え、1日8時間以上座りっぱなし。
主訴:右腰の下部〜臀部にかけての痛み。特に朝の起床時と、夕方に悪化。
所見:片脚立ちテスト陽性、PSIS付近に圧痛あり。MRIでは異常なし。
施術内容:整骨院での骨盤調整+殿筋リリース、セルフケア指導(ストレッチ)
経過:2週間の施術と日常生活の改善により痛みは大幅に軽減。3週間後には再発なし。
9. まとめ
仙腸関節性腰痛は、見逃されやすいけれど適切な対処で改善可能です。
痛みが続くなら、自己判断せず専門機関に相談を。
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10. よくある質問
Q1. 仙腸関節性腰痛はレントゲンで分かりますか?
A. 通常のレントゲンでは見逃されることが多いため、臨床的な評価が重要です。
Q2. 妊娠後から腰が痛いのですが関係ありますか?
A. 出産に伴い仙腸関節が緩むことで痛みが出やすくなります。産後の骨盤ケアは有効です。
Q3. スポーツ中に悪化するのはなぜ?
A. 仙腸関節はジャンプや片足荷重動作に関与するため、負担が集中すると炎症を起こします。
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