顎関節の構造と痛みの原因を徹底解説

1. はじめに
顎関節・・・「口を開けるとカクっと音が鳴る」「朝起きるとあごが痛い」そして「歯科では異常なし、でもまだ違和感がある」
そんな経験はありませんか?
あご周辺の不調の多くは「顎関節」という構造に関係しています。
顎関節は非常に複雑で繊細な関節であり、その構造に異常が生じることで、痛み、可動制限、そして音が鳴るといった症状を引き起こします。
この記事では、顎関節の解剖構造とその不調の原因を医学的な視点からわかりやすく解説。
整形外科、または整骨院での治療アプローチについてもご紹介し、「なぜ痛みが起こるのか」「どんな治療が効果的か」を根本から理解できる内容になっています。
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2. 顎関節とは?
◉ 顎関節の解剖構造

顎関節は側頭骨と下顎骨の間に位置する関節で、以下の構造で成り立っています。
- 関節頭(下顎頭):下顎骨の上部。関節運動の主役。
- 関節窩(かんせつか):側頭骨にあるくぼみで、関節頭が収まる。
- 関節円板(関節ディスク):線維軟骨製のクッション。関節頭と関節窩の間にあり、衝撃吸収、そして滑らかな動きを支える。
- 関節包・靭帯:関節を取り囲み、そして安定性を保つ。
- 咀嚼筋群(そしゃくきんぐん):側頭筋、咬筋、内側翼突筋、そして外側翼突筋など、あごの動きを制御する筋肉群。

◉ 顎関節の運動機能
- 開口(口を開ける)
- 閉口(口を閉じる)
- 側方運動(左右に動かす)
- 前方運動(突き出す)
このように、顎関節は滑走運動と回転運動が複合的に行われる極めて特殊な関節です。
3. 顎関節に関連する主な疾患
◉ 顎関節症(がくかんせつしょう)
- 分類
- 筋・筋膜性疼痛(咀嚼筋の緊張)
- 関節円板障害(ずれ、逸脱)
- 関節の変形性変化(骨の摩耗)
◉ 発症メカニズム
- 筋肉の使いすぎ(食いしばり・歯ぎしり)
- 関節円板のずれ、または変性
- 姿勢不良、または頸椎のアライメント異常
- 外傷、または顎への打撲
関節円板が前方にずれると、開口時に「カクン」と音が鳴ったり、口が開きにくくなります(いわゆる「クリック音」)。
4. 症状と構造の関係性
顎関節の異常は、以下のような症状として現れます。
構造の異常 | 主な症状 |
---|---|
関節円板の前方移動 | クリック音、開口制限 |
咀嚼筋の過緊張 | あごの痛み、頭痛、首肩こり |
関節内摩耗 | 慢性的な痛み、関節の変形 |
顎関節周囲の神経圧迫 | 放散痛(耳・側頭部・歯) |
また、頸椎の配列が乱れることで顎関節にかかる負担が増し、筋膜を通じて遠隔部位(首や肩)に影響することもあります。
5. 医療機関や整骨院での治療法
◉ 整形外科での対応
- 画像診断:レントゲン、CT、そしてMRIなどで関節円板や骨の状態を評価
- 薬物療法:鎮痛薬、筋弛緩薬、そして抗不安薬の処方
- スプリント療法:ナイトガードなどで歯の接触を防止
◉ 整骨院での対応
- 関節モビリゼーション:顎関節の可動域を改善するための徒手療法
- 筋膜リリース:咀嚼筋・頸部筋へのアプローチで筋緊張を緩和
- 頸椎・胸椎の調整:アライメント改善により関節への負荷を軽減
- セルフケア指導:顎の使い方、またはストレッチ方法の指導
🔍 構造に基づいたアプローチこそ、再発しない治療の鍵です。
6. あなたが取るべき次のステップ
・痛みが2週間以上続く → 整形外科で画像診断を受ける
・口が開きづらい、音がする → 顎関節症の可能性あり
・姿勢、そして筋緊張も気になる → 整骨院で構造的評価を受ける
・日常生活に支障がある → 早期受診を検討
自分で判断が難しい場合は、専門家に構造のチェックを依頼しましょう。
7. まとめ
顎関節の構造を理解することで、「なぜ痛むのか」そして「なぜ治らないのか」に対して納得感を持てるようになります。
構造的な異常は画像には映らないことも多く、だからこそ解剖学的視点での分析が重要です。
「なんとなく痛い」「異常はないと言われたけど治らない」。
そんな場合でも、構造に着目すれば治療の道は見えてきます。
気になる方は、整形外科、または整骨院でのチェックをおすすめします。
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8. よくある質問
Q1. 顎関節を詳しく診てもらうには何科に行けばいい?
A. まずは口腔外科、耳鼻科、整形外科が対象です。顎関節症が疑われる場合、歯科口腔外科、または顎関節専門のクリニックを受診しましょう。
Q2. 顎関節の状態を診断するにはレントゲンとMRI、どちらが有効?
A. 関節円板の位置、または変性を確認するにはMRIが有効です。骨の変形だけならレントゲンでも可能ですが、さらに詳細な診断にはMRIが推奨されます。
Q3. 痛みがなくなったら治療はやめてもいい?
A. 再発予防のためには筋緊張や姿勢の改善を続けることが大切です。痛みがなくなっても、構造の安定化には継続的なケアが重要です。
9. 参考文献
- 厚生労働省 顎関節症診療ガイドライン
- 日本顎関節学会 学術資料
- Gray’s Anatomy(解剖学書)
- J Oral Rehabil. 2018;45(10):770–776.
- 医学書院『標準解剖学』
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